個人投資家初心者・中級者が
株式投資や先物取引で成功するための質問と回答
株式投資や先物取引を行なっている個人投資家の方からのご質問と
回答を紹介します。
トレードの決定を下すにあたり、日経平均、225先物などの指数も考慮することは重要でしょうか?
ご指摘のとおり、現在の相場においては個別株はインデックスの影響を
強く受けています。これはデリバティブ取引における
株価指数先物と現物との裁定取引の影響です。
一般的に株価は「企業業績」や「好材料」、「将来の企業価値」を考慮して買われ、
その結果、株価が上がると思われています。
個人投資家の大部分はこのことを信じています。
しかし、実際には日経平均採用銘柄は「企業業績が悪く、悪材料が出ていて、
将来の企業価値が低く」ても、大口の機関投資家が株価指数先物と
現物との裁定取引の都合上から「買わざるを得ない」場合があります。
例えば、「日経平均株価が15,500円」、「日経平均先物の理論価格が15,550円」で、
「実際の日経平均先物の価格」が15,570円であったとします。
投資の基本は「割安を買い、割高を売る」ですから、割安な日経平均株価を買い、
同額だけ日経平均の先物を空売りすることになります。
その際に、実際問題として「日経平均株価自体」は買えないので、
日経平均株価を構成する日経平均株価採用銘柄を買うことになります。
そのため「企業業績が悪く、悪材料が出ていて、将来の企業価値が低く」ても、
大口の機関投資家が株価指数先物と現物との裁定取引の都合上から
「買わざるを得ない」場合が発生します。
「買わざるを得ない」=「買いのオーダーが増える」=「株価は上がる」のが
市場原理ですから、「企業業績が悪く、悪材料が出ていて、将来の企業価値が低く」
ても日経平均採用銘柄では株価が上昇することがあることになります。
当然、反対に裁定取引の影響で「企業業績が良く、好材料が出ていて、
将来の企業価値が高く評価されて」いても、裁定取引の都合で売られることがあるのです。
「売りが多くなると株価は下がる」のが市場原理ですから、企業業績が良く、
好材料が出ていて、将来の企業価値が高く評価されていても株価が下がる銘柄があるのです。
さらに、日経平均採用銘柄が日経平均株価の推移に影響を受けて買われると、
それらの銘柄は同業他社の株価に比べて割高になります。
同業種の銘柄は連動して動くことが多いので(例えば建設業界関連の特定の
銘柄の株価が上昇すると、連想買いで他の建設業界関連の銘柄の株価も上がる)、
まだ値上がりしていない同業種の日経平均採用以外の銘柄は「割安だ」と判断されて買いが入り、
株価が上昇することになります。
日経平均採用銘柄は幅広い業種から採用されていますので、ほぼ全ての業種で同じことが起こります。
従って、原則としてはインデックスが上げている時には
個別銘柄も上昇トレンドにある銘柄をトレード候補にする、
インデックスが下げている場合には
個別銘柄も下降トレンドにある銘柄をトレード候補にする、
のが短期売買の原則です。
そのため
「日経225の50日移動平均線が上昇の時のみ、
買いでトレードする。」
「日経225が一目均衡表の基準線より上にある時のみ、
買いでトレードする。」
「日経225が20日移動平均線の上にある時のみ、
買いでトレードし、下にある時にのみ空売りでトレードする。」
「日経225が一目均衡表の雲の上にある時のみ、
買いでトレードし、雲の下のある時のみ空売りでトレードする。」
といったルールを設けてトレードする方もいます。
(それぞれのルールに基づいたトレードでどれくらいの
差が出るのかについてのバックデータは無いので、
どのルールが良いのかは一概には言えません。)
但し、当然ですが、インデックスまでもトレードの条件として
トレードルールに組み入れると、トレード回数やトレード候補銘柄が
限られてしまう場合がありますので、
インデックスに関するルールを採用するかしないか、
そしてどのようなインデックスに関するトレードルールを採用するのかは
各トレーダー自身の判断となります。
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