個人投資家初心者・中級者が
株式投資や先物取引で成功するための金融・投資知識


株式投資、先物取引を成功させるための金融・投資知識を紹介します。



トレードの敗因要因

敗因2 目的は勝つこと?儲けること?

奇妙に聞こえるかもしれませんが個人投資家の9割は「勝とうと思う」から損をします。
禅問答みたいですね。「勝とうと思うから負ける。」なんて。

よく書籍やホームページに「勝率9割以上」とか「脅威の的中率100%」というのがあります。中には本当に的中率が100%近い情報や投資手法、チャートソフトが存在するかもしれません。ではその投資手法なり、チャートソフトを購入したあなたは資産を増やすことができるでしょか?

残念ながら「勝率を高める」というのが目的なら、その目的は達成できるかもしれませんが、「資産を増やす」ことが目的のあなたには役に立ちません。
簡単にいうと10回のトレードのうち9回勝ってそれぞれのトレードで10.000円ずつ利益が上がったとしましょう。9回×10.000円=90.000円です。
負けトレードは1回ですが、100.000円負けました。
1回×100.000円=−100.000円です。

これだと勝率は9割ですが、あなたは10回トレードするたびに10.000円づつ資産を減らすことになります。
10回中9回も勝っているのに資産は減り続けます。これって相場で初心者が陥りやすいポイントなんです。

このことに気づかずに、「俺は凄いんだ!勝率が9割もある。今までずーっと勝って来た。だから今度も上がってくるはずだ。」と値を下げている銘柄を保有したまま破産するトレーダーは数多くいます。
相場の地合いが良いときにトレードを始めた投資家ほどよく陥るパターンです。
今まで勝率が9割もあったのは「あなたが凄い」せいではありません。
たまたま地合いが良かっただけです。もしくはその手法がスキャルピングに近い小幅な利益を狙う手法だったのか、株の仙人が見つけた秘法?のどれかです。

「そんなバカなことは無い!!9割の勝率があれば俺は資産を増やせる。」と思う方は永遠に「勝率」という目的を追い求めることになります。

違いますよ!私たちの目的は「資産を増やす」ことですよー。
このことをよく覚えて置いてください。
私たちの目的は「勝つ」ことではありません。「資産を増やす」ことなのです。

私自身、トレードを始めた当初のころは勝率の高い究極の投資手法をずっと捜し求めていました。それを自分は探し出せると思っていました。
「いつかきっと凄い手法を見つけてやる!」

まず、時間をかけてある手法を見つけました。しばらくはその手法でトレードを行います。何度か勝ちますが、その後2,3回負けると「あれっ、ダメだな。これは・・・。なんだこれは、使えないじゃん。」となり、また時間をかけて別な手法を考えます。「よし、今度はいける!」でも何度か勝って、何度か負けます。「うーん、違うなー。」で、また別な手法を探します。今度は「私はこれで儲けた!○○投資法」などというものを手に入れ、その手法を試します。今度は最初から負けます。「あー、あーこれもだめだ!ちくしょう。」今度はトレードセミナーで聞いた手法を実践してみます・・・・。同じことの繰り返しです。

こういう究極の投資手法を追い続けることを、「聖杯を追う」と言うらしいのですが、永遠の命を与えてくれると信じられている聖杯が必ずどこかにあると信じて死ぬまでそれを追い続けるのです。

カモ投資家は、こんなことを数十回続けているうちに、徐々に資金が減り、ある日大きくやられて投資資金を無くします。相場から退場です。
それでも聖杯はあると信じている投資家は、またお金を貯めて相場に戻ってきますが、やはり同じことを繰りかえしていつかは資金を無くしてしまうのです。

インターネットの株式掲示板などを見ていると多くの投資家達が「手法」や「銘柄」のことを話題にしていますが、相場に勝つ手法や値上がりする銘柄に的を絞っている限りは、「一時的に儲かる。」ことはあっても、それだけです。
継続して一生涯資産を増やすことはできません。
個人投資家の9割はカモとなります。
個人投資家の大半は「脅威の○○投資法」といった書籍や、「的中率抜群!○○チャートソフト」などに群がります。「聖杯」を探しているのです。
だから遅かれ早かれ、相場のカモになってしまうのです。
個人投資家の9割が相場から退場するということは、世の中の大半の個人投資家の行うことの行動や思考パターンの中には、相場で資産を築くための鍵は無い、ということを覚えておいてください。
「人の行く裏に道あり、花の山。」という相場の格言がありますが、これは上述したことと同じ意味ですよね。

「相場で儲けるには人と違ったことをしなさい。」というのは、別の言い方をすると「あなたの周りにいる個人投資家が行っていることと同じことをすると相場で儲けることは絶対に出来ません」ということです。
この「勝率」のワナにはまる個人投資家は多いのです。だからこれに倣っていたのではあなたは資産の形成ができません。

「リンダ&ラリーの短期売買入門(パンローリング発行)」「HIT&RUN投資法(パンローリング発行)」「オズの実践トレード日誌(パンローリング発行)」などの書籍には一流トッププロトレーダーの手法や勝率が掲載されていますが、勝率はほとんど6割台です。
タートルズという投資集団にいたっては勝率は5割を切っています。でも彼らは誰よりも資産を増やしているのです。
目的は「戦いの全てに勝つ。」ことではないのです。何回かは「負け」てもいいから「資産増やす。」のです。

「生き残りのディーリング(著者:矢口新氏 パンローリング発行)」には「十戦中、常に七勝も八勝もするようだと、かえってどこかに落とし穴はないか、問題点はないかと点検してもらいたいのです。」「私は三勝七敗のディーリングを目指しています。」と書かれています。

相場で継続して利益を出し続けることがあなたの目的であるのなら、勝率に目的をおいてはいけません。8割、9割のを誇っている手法があればそれは要注意です。
別章のマネーマネジメントの項目で詳しく説明しますが、資産を増やすことを目的とするあなたは「聖杯を追う」ことはやめなくてはいけません。
あなたはトレードでは必ず10回のうち4、5回は負けるのです。それで良いのです。それが正常なのです。それを前提にしてトレード戦略を考えるのです。9回も10回も勝つほうが“異常”なのです。




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